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スワップポイントとは
外貨で預金すると、その外貨に応じた金利が付きます。昨今、外貨預金が人気商品になっているのは、低金利が続く円より、比較的高金利の外貨に預金することで、少しでも金利収入を増やそうとする投資家の方が増えたことが要因です。FX取引の場合でも、外貨預金と同様に、外貨に応じた金利の授受が行われます。FX業界では俗に「スワップポイント」と呼んでいます。
通常の外国為替取引は、売買に対する受け渡しを2営業日後に行います。例えばお客様が月曜日に10万ドルを買った場合には、水曜日に10万ドルを受け渡しする必要があります。一方、FX業界では、お客様に代わってFX業者またはカバー先金融機関が、取引を行った月曜日から毎日、NY時間午後5時の取引時間終了時に、そのポジションを自動的にロールオーバーします。
お客様は、ポジションを持ち続ける限り、何もする必要はありません。FX業者が、お客様に代わってロールオーバーを続けることにより、ポジションが維持されるのです。
さて、ロールオーバーが業者により行われた場合、その調整分として、その通貨ペアの金利差分に相当する金利を、業者が自動的に加算(あるいは減算)します。例えば、USD/JPYのポジションを買い持ちしていたとすると、低金利の円で資金を借り入れ、比較的高金利のUSDで運用したのと同じになり、両金利の差額を、1日分のスワップポイントとして受け取ることができます(実際は、業者のコスト等も加味されるため、必ずしも一致しません)。これはまさに、円を米ドルの外貨預金に投資したのと同様の経済効果が得られたことになります。ただしFX取引の場合、単なる外貨預金と比べて、いくつかユニークな特徴があります。
- スワップポイントは、受け取りだけではなく支払いの場合もある
外貨預金の場合、初めにお手持ちの円を使って高金利国の外貨を購入しますので、金利は常に、お客様の「受け取り」です(預金なのですから、金利を受け取れることが、当たり前の大前提ではありますが)。しかしFX取引の場合、USD/JPYという通貨ペアを「買い持ち」することも「売り持ち」することも可能になっているのです。買い持ちすれば、外貨預金と同じく金利は受け取りになりますが、売り持ちにした場合、高金利の米ドルで借金をして、低金利の円で運用しているのと同じことになりますので、スワップポイントは差し引きでお客様の「支払い」になります。同じ通貨ペアでも、買い持ちにするか、売り持ちにするかで、金利の受け払いは、全く正反対になるため、ご注意ください。もっとも、これは、両国の金利動向により変化する可能性があります。現在はアメリカの方が日本よりも高金利なので、上記のような結果になりますが、将来、金利が逆転して、日本の金利がアメリカを上回ることになったとしたら、USD/JPYを買い持ちすると、スワップポイントは支払いに転じてしまいます。 - スワップポイントにもレバレッジ効果を得られる
レバレッジの項で述べたとおり、FX取引の場合は、お客様が預託した委託証拠金を超える金額の外為取引ポジションを保有できます。つまり、そのポジションが受け取れる(または逆に支払う)スワップポイントも、レバレッジを施した分、多額になります。外国の高金利を収益源に狙うキャリー・トレード志向の投資家の方にとっては、少ない資金で多額のスワップポイントを得られることは、大変魅力ですが、レバレッジを施した分、元本の価格変動リスクも増大していることには、くれぐれもご注意ください。 - スワップポイントを日割で毎日受け取ることができる
外貨預金の場合、通常3ヶ月や、1年の満期時に、一括して金利が支払われますが、FX取引のスワップポイントは、ポジションを指定された時間に保持していれば、毎営業日、日割り分のスワップポイントが付与(あるいは差引)されます。昨今は「毎月分配」などという投信が人気のようですが、誤解を恐れず言えば、FX取引は「毎日分配」です(もちろん、スワップポイントを支払うようなポジションを保持すれば、「毎日支払」になってしまいます)。 スワップポイントは、休日を含めた日割り計算で算出されるため、例えば水曜日なら、2営業日後の金曜日から月曜日まで、足かけ3日分のスワップポイントがつきます。GWなどの連休も同様で、数日分の金利が1日分に集約されることもあります。ただし、ポジションを翌日まで持ち越さないデイ・トレード(日計り)の場合には、ロールオーバー・コストは全くかかりません。スワップポイントは売買日を基準とはしておらず、バリューデート(受渡日)を基準とするので、水曜日から木曜日にロールオーバーする場合は、バリューデートは金曜日から月曜日に持ち越すことになりますから、3日分の金利が付くことになります。反対に、金曜日から月曜日に、ロールオーバーする場合は、バリューデートでは火曜日から水曜日となりますので1日分の金利が付くことになります。休日があればバリューデートが変わるため、スワップの日数も変わります。またNY時間水曜日の午後5時(夏時間の場合)を過ぎてから、ロールオーバーされるポジションに対しては、週末の期間を計上し、通常の、3倍に当たるスワップポイント(3日分)が加減されます。
※通常は1日分

※土日をまたぐ場合、3日分

- 業者に支払う手数料などのコストが比較的少ない
外貨預金の場合、見かけ上の金利は高く設定されていますが、設定時や満期時などに銀行に対して支払う手数料などを差し引くと、実質それほど高金利でもない場合があります。それに対しFX取引の場合、手数料無料などを唱う業者も多く、お客様が正味受け取れる金利は、外貨預金より有利な場合が多いと言えます。FX取引を外貨預金の代替商品として考えた例は、こちらにご紹介してあります。あわせてご参照ください。